鮮やかな赤色が印象的なポインセチア。
クリスマスに向けて栽培する人も多い花ですが、
園芸品としては難度が高く枯らしてしまう人も
少なくありません。
ポインセチアを枯らしてしまう原因の一つに
水やりの仕方があげられます。
ポインセチアは季節によって水やりの仕方を
変えなければならないからです。
ポインセチアを買ったばかりの人、昨年枯らしてしまった人、
これから栽培しようかと悩んでいる人…
この記事を参考にして水やりの仕方を
しっかりとチェックして栽培に挑んでくださいね!
目次
ポインセチアを知ろう
科名:トウダイグサ科
学名:Euphorbia pulcherrima
別名:ショウジョウボク
原産地:メキシコ
樹高:30cm~5m
主な開花期:11月-1月
ポインセチアは赤と緑のコントラストがクリスマスカラーとなり、
日本ではクリスマスの時期の定番の花となっています。
”クリスマスフラワー”とも呼ばれるほど親しまれ、
プレゼントにしたりリースにして飾るなど重宝されています。
しかし、栽培は難しいとされ園芸玄人でも枯らしてしまうことも。
枯れる原因としては主に
日光・温度・水やり
の3点があげられます。
これらをしっかりと守り管理することで翌年以降も
元気なポインセチアを楽しむことができるでしょう。
ポインセチアに水やりをしよう!
それでは早速ポインセチアに水やりをしましょう。
リズムをつかめれば意外と育てやすいのも
ポインセチアの利点です。
しかし、油断したらすぐに枯れてしまうので注意してくださいね。
4月~10月(生育期)
春先から秋にかけての4月~10月は
ポインセチアの生育期にあたります。
この時期は土の表面が乾いたらしっかりと水やりを行いましょう。
夏を跨ぐこの頃は乾燥もしやすいのでしっかり与えることがポイント。
梅雨の時期は逆に与えすぎないよう注意しましょう。
真夏は1~2日おき、梅雨頃や秋頃は2~3日おきの
水やりを意識してください。
11月~3月(休眠期)
晩秋から晩冬にかけての11月~3月は
ポインセチアの休眠期にあたります。
この時期は土全体が乾いた頃に水やりを行いましょう。
表面が乾いていても中は濡れている場合があるので、
注意が必要です。
土に割りばしなどを刺して濡れているか
確認するのもいいでしょう。
頻度としては3~5日おきに1度でいいですが、
室内栽培の場合、暖房で室内が乾燥していることが
あるので土の状況をよく確認しましょう。
水やりで注意するポイントは?
- 受け皿に水が溜まっていたら捨てる
水やりを行うと受け皿に水が溜まりがちです。
そのままにしておくと、受け皿の水が腐り、
結果的にポインセチアが根腐れを起こす原因となります。
受け皿に溜まった水は直ぐに捨てましょう。
- 天気の良い昼間に水やりをする
ポインセチアは寒さに弱い植物です。
夜の水やりは水のせいでポインセチア全体を
冷やすことになってしまいます。
また湿気も苦手なため、過分な水やりは厳禁です。
必ず天気の良い昼間に水やりを行ってください。
- 乾燥のし過ぎに注意
湿気を嫌うポインセチアですが、
意識しすぎて乾燥し過ぎてしまうことも。
乾燥し過ぎると葉がしおれて落ちてしまいます。
特に真夏の時期には土の状況をよく見て水やりを行いましょう。
水やり以外にきをつけることは?
- ポインセチアは日光が大好き!
年間を通して気を付けたいのが日光です。
ポインセチアは日光が大好きなので、
日中はしっかりと太陽に当ててあげましょう。
特に生育期にしっかりと日光にあてることで
大きく立派な葉を育てることができます。
しかし真夏の直射日光に当て続けることは葉焼けの
原因ともなるので、日差しが強い頃は半日陰や日陰に移動しましょう。
- 温度調節を気を付けよう
原産地がメキシコであるポインセチアは
暑さに強く寒さに弱い特性があります。
気温が10度以下になると葉が黄色く変色したりしおれることも。
5度以下には枯れてしまい、霜にあたると
その日のうちにポインセチア自体がダメになってしまいます。
生育期には外での栽培が可能ですが、
休眠期には室内栽培に切り替えましょう。
- 置き場所には注意が必要
ポインセチアの葉は繊細で傷がつきやすいです。
カーテンが擦れただけでも傷がつきそこから
黒く変色してしまいます。
人通りの少ない場所で窓際などは避けましょう。
また湿気も嫌う為、風通しの良い温度が15度以上を
保てる場所を選ぶようにしましょう。
- 病気と害虫対策は?
ポインセチアにつきやすい害虫は主に
オンシツコナジラミ
カイガラムシ
アブラムシ
になります。
茎や葉についてポインセチアの養分を吸い取ります。
吸い取られたあたりから枯れたり変色することも。
いずれも風通しのよい環境で管理して、
霧吹きで葉に水を吹きかけて予防します。
既に寄生されていた場合には薬剤を散布して
駆除を行いましょう。
予防として植え付ける際に専用の防虫剤を
混ぜ込むのも有効的です。
まとめ
季節ごとで水やりの仕方が変わるポインセチアですが、
冬場には頻度も減るため負担も軽減されますね。
夏場には確認を怠ることなく与えることで、
夏越しを十分にできるでしょう。
生育期に丁寧な栽培を行うことで冬の開花時期を
問題なく迎えることができます。
これまでポインセチアの栽培をワンシーズンごとに諦めてきた方も、
これで何年にも渡って一つのポインセチアで楽しむことができると思います。
水やりのリズムやコツをつかんで、
楽しみながらの栽培を心がけてくださいね。