鮮やかな赤と緑野コントラストで
見るものを楽しませてくれるポインセチア。
日本ではクリスマスの定番として
”クリスマスフラワー”と呼ばれることも。
しかし栽培は難しく、ちょっとしたことで枯らしてしまい
翌年にまた買い替える人もいますよね。
せっかく買ったポインセチアを枯らさないためには、
しっかりとした夏越しと冬越しがポイントになるようです。
今回はポインセチアの夏越し・冬越しを中心に
ポインセチアの育て方をご紹介します!
目次
ポインセチアとは
科名:トウダイグサ科
学名:Euphorbia pulcherrima
別名:ショウジョウボク
原産地:メキシコ
樹高:30cm~5m
主な開花期:11月-1月
日本ではクリスマス時期に出回ることから
寒さに強い花と思われがちですが原産地に
メキシコとある通り暑さに強く寒さに弱い植物です。
その為、開花時期には室内で栽培されることが多く、
冬越しを行うための作業は必須。
環境を整えていないと簡単に枯れてしまうため、
栽培は難しいと言えるでしょう。
ポインセチアの育て方
ポインセチアには育て方に様々なポイントがあります。
育て方のスケジュール
- 4~5月に土を作り、苗植えや植え替えをする
- 4~5月、遅くとも7月までに剪定をすませる
- 5~7月か、9~10月に挿し木で増やす
- 冬は10度以上の気温が保てる場所で管理する
短日処理
ポインセチアを栽培するにあたって
欠かせないのが短日処理です。
9~10月頃に日光に当てる時間を
12時間以下にすることで、葉の一部で
苞と呼ばれる部分が赤く染まります。
これを怠ると、花芽もつかない場合があり、
ポインセチアを栽培するのに避けては通れない作業です。
夏越し・冬越しをしよう
それでは寒さに弱いポインセチアは
どうやって冬越しを行うのでしょうか?
また暑さに強いと言っても、
夏にもすることはないのでしょうか?
夏越し・冬越しそれぞれの対処法と
注意点をご紹介します。
夏越し
前述の通り、暑さには一定の耐性を持つポインセチア。
しかし、手放しでなにもしなくていいわけではありません。
- 水はやりすぎない
夏越しで最も注意が必要なのが水やり。
日が強く、頻繁に与えがちですが、
ポインセチアには適度な乾燥が最適です。
水やりは必ず土が乾燥しているのを確認して与えましょう。
与えすぎると根腐れの原因となります。
- 日光に良く当てる
夏はポインセチアの生育期になります。
この時期にしっかりと日光に当てることで
葉が大きく育ち、ポインセチア全体も元気に育ちます。
ただし直射日光を当てると葉焼けしてしまうので、
風通しの良い日陰に当てると良いでしょう。
- 暑さに注意する
ポインセチアは28度を超えると、
わき芽が出なくなる”芽とび”を起こします。
日の高くなる11時~15時の間は日陰に置くことで
適温を保つことができるでしょう。
芽とびの防止には4~5月に剪定を行うことも有効です。
冬越し
ポインセチアの栽培で最も注意したいのが冬越し。
ポインセチアの苦手な冬越しができれば
翌年にも花を付けることが可能です。
冬越しが出来ず枯れてしまうことも多いので気を付けましょう。
- 水やりをやりすぎない
夏に水槍をしすぎないというのは
上記で説明しましたが、冬はそれ以上に回数を減らしましょう。
4~5日に1度の水やりでも大丈夫です。
この時、夏と同様に土がしっかりと
乾燥しているのを確認してから与えてください。
- 日光に良く当てる
ポインセチアは短日処理を行っている間、
極端に日光に当たる時間が減ります。
その分、日光に当たることのできる
昼の間にはしっかりと日光に当てましょう。
昼の間に日光を当てないでいると
ポインセチア全体の元気がなくなってしまいます。
ポインセチアは本来日光が大好きな植物なので、
そのタイミングを逃さないようにしましょう。
- 温度に気を付ける
冬越しで最も注意したいのが温度です。
寒さに弱いポインセチアは、
寒風に当たると葉は変色してしまいます。
また霜がつけばその日中に葉が落ちてしまうなど、
寒さは必ず避けなければいけません。
冬越しを行うためにはまず冬の栽培は室内で行いましょう。
室内温度は15度以上を保つようにします。
10度以下にならないよう注意しましょう。
外気温が15度を下回ったら室内へ移動しましょう。
ポインセチアの置き場所
ポインセチアは乾燥やその性質により、
置き場所にも気を付けなければなりません。
特に室内栽培は注意点も多いので気を付けましょう。
置き場所が悪いと枯れる原因になったり、
最悪の場合事故にもつながりかねないので
注意しながら置き場所を見つけましょう。
冷暖房に注意しよう
夏越しと冬越しの共通で注意したいのが、
室内や車内の冷暖房です。
特に外気温の関係で室内栽培になる冬には
ポインセチアは暖房にあたりがち。
エアコンなどの風は思っているよりも乾燥しています。
ポインセチアにその風が直接当たると
次の日には葉が落ちてしまうことも。
室内栽培を行う場合は風通しがよく、
温度の安定した場所に置きましょう。
ポインセチアの毒
室内栽培で気を付けたいのはポインセチアの持つ毒です。
幹や葉などに持つ白い汁は微量ですが毒を持っています。
小さなお子さんやペットなどが触れない場所に置きましょう。
モノの少ない場所を選ぼう
ポインセチアの葉は繊細で、モノに当たって
葉に傷が出来ると傷の部分が黒く変色します。
ポインセチアの葉と葉が擦れただけでも
変色してしまいます。
その為、人の通った時服に触れたり足がぶつからない
人通りの少ない場所を選びましょう。
室内栽培の場合、窓際に置くとカーテンで
擦れてしまうので避けてください。
まとめ
細かな気配りや作業が必要になってくるポインセチア。
夏越しや冬越しは手間もかかり、
なかなか気が抜けないので大変です。
しかしこれをしっかりと行うことで長く
ポインセチアを楽しむことができるようになります。
是非楽しみながらポインセチアを育ててくださいね。