あなたのお庭や鉢植えのバラの花は毎年たくさん咲きますか?
バラを綺麗に咲かせるには肥料が欠かせません。
いつ、どのようなタイミングで与えるのが良いのか知っておきたいですね。
肥料にも色々な種類がありどれを選ぶと良いのか迷いますよね。
バラの肥料の与え方を詳しくまとめましたので参考にしていただけると嬉しいです。
目次
バラに肥料を与える時期
バラはとても肥料を好む植物です。
いつどのようにあげるのかをおさえて綺麗に咲かせましょう。
バラの肥料は、植え付け時と寒肥、お礼肥など様々あります。
バラを綺麗に長く楽しむために、タイミングを逃さずきちんと施しましょうね。
庭植えのバラに肥料を与える時期
お礼肥
一番花の開花後
二番花を綺麗に咲かせるためにも与えましょう。
株の周囲を浅く掘りN-P-K(10−10−10)の化成肥料を施す。
(メーカにより違いがあるが50g〜100g程度。袋に書いてある適量を与える)
*注意
葉がゴワゴワしていて緑が濃い場合や徒長気味の株は、寒肥が効きすぎているので与えないで様子をみる。
夏の追肥
8月中旬〜下旬ごろ(夏剪定の1週間くらい前)
四季咲きのブッシュの品種や若い苗に、N-P-K(10−10−10)の化成肥料を施します。
(メーカにより違いがありますが、成株で50g〜100gくらい)
*注意
たくさん与えすぎて秋の開花時期まで肥料が効いている状態だと、
冬の休眠に入れなくなりますので適量を与えましょう。
(肥料袋に書いてある分量をしっかり守ります)
寒肥
12月下旬〜2月上旬ごろ
一年活動するための養分となる肥料
株元から30㎝ほど離れた位置に20〜30㎝くらいの穴を2〜3つ掘り、
大粒の油かすの固形肥料を100gほど与えます。
*注意
施す時期が遅れると、開花時期まで肥料が効きすぎて花の質が悪くなります。
寒冷地では、早めに与えるようにしましょう。
穴を掘る場合がないときにはどうする?
バラの根元に球根などを植えていて穴を掘れない場合がありますね。
そのような時は、バラの根元にボカシ肥と堆肥で覆うマルチングをすると良いでしょう。
施し方
バラの根元にボカシ肥料を100gほどまいた後、堆肥5リットルを上からマルチングして覆います。
鉢植えのバラに肥料を与える時期
鉢に植えられたバラは少ない土で育てるので、肥料が欠かせません。
定期的に施しましょう。
芽出し肥料
2月〜3月
バラ用の液体肥料を7〜10日毎に施します。
定期的に与える肥料
3〜10月
N-P-Kが10−10−10の有機質肥料と化成肥料を交互にひと月毎に与える。
(奇数月は有機質肥料、偶数月は化成肥料と決めておくと良いですね)
花後のお礼肥
一番花の花が終わる頃
緩効性の有機肥料や化成肥料を与えましょう。
肥料は鉢の壁に沿うように置きます。
1回目と2回目の置き場所も変えましょう。
肥料の効果
肥料がどのように効いてくるのかをまず知っておきましょう。
チッ素=N、リン酸=P、カリ=Kはどのように効くのかというと
- チッ素:葉肥
葉や茎、枝の成長
光合成による同化作用を促進させる - リン酸:実肥
花や実、根の発達
細胞の分裂などの生理作用に欠かせない - カリ :根肥
植物全体の調整
暑さや寒さに対する抵抗力をつける
肥料が多すぎても葉が大きくなり過ぎたり、樹高が高くなりすぎたりします。
また、逆に植物自体が軟弱になり病気にかかりやすくなったり、花の形が変形などが起こります。
葉の様子や茎の伸び具合などを見ながら、適量を与えましょう。
有機質肥料と化成肥料の違い
有機質肥料
植物や動物などの天然の素材を原料として作られた肥料
- 発酵油かす
植物のタネから油を絞ったあとの絞りカスに骨粉や魚粉、米ぬかを配合したもの。
速効性のため与えすぎには注意が必要です。 - 乾燥鶏糞
乾燥させただけの肥料なので臭いがあります。
元肥として使うと良い。 - 骨粉
鶏や豚などの動物の骨を蒸してから粉砕したもの。
化成肥料
化学的に合成された無機質肥料
- 固形タイプ
速効性のものと緩効性のものがあります。
毎回埋める場所を変えましょう。 - 液状タイプ
速効性で原液を水で希釈して使うものや、そのまま使えるストーレートタイプがあります。
与える時は、株のまわりから全体に行き渡るようにします。
ストレートタイプのものは水やりをしてから施しましょう。
バラのおすすめ肥料
バイオゴールド セレクションバラ(追肥用)
この肥料は丁寧に時間をかけて熟成されたもので、肥料焼けの心配がありません。
ミネラルも豊富に含まれていて株が元気に育ちます。
バイオゴールド クラッシック(元肥)
土壌の有効菌を活性化させる元肥専用の肥料です。
ボカシ バラの肥料(顆粒)
有機質を原料としたバラの栽培に適した肥料です。
マイローズバラの肥料(粒状)
土に活力を与える腐植酸と植物性有機質を配合した、バラのための緩効性肥料です。
ミネラル、ビタミン、アミノ酸、糖分を含む植物素材の天然有機質を配合した肥料です。
バラの肥料焼けしない与え方
肥料焼け(肥料を与えすぎ)してくると、葉の元気がなくなり、花が早く咲き終わってしまうということがあります。
肥料焼けしないようにするには
- 速効性の肥料を与えすぎない
- 肥料を与える時期を守る
- 液肥の希釈を守って濃いものを使用しない
- 肥料が直接根に触れないようにすき込む
- 生育初期の頃に濃い肥料を与えると枯れるので薄いものを使う
バラの肥料まとめ
バラを綺麗に咲かせるために欠かせない肥料ですが、たくさん咲かせようと肥料を多く与えすぎても逆に株の元気がなくなることがわかりました。
肥料を与える時は、適量をきちんと計り、液肥の希釈も濃くなりすぎないように注意しましょう。
また、バラの肥料を与えるときに土を掘り起こすことで、肥料の効果だけでなく、
土壌に空気が入り土がやわらくなり、水はけが良くなるという効果があり株が元気になります。
バラの肥料は基本的には有機質肥料で育てる方が元気に育つということ。
化学肥料だけで育てると、株が軟弱になりますので注意が必要です。
化成肥料を使うのは速効性を求めるときや追肥などに使いましょう。
これから2月がバラの肥料を与える時期となります。
5月頃に咲くバラを思いをはせながらガーデニングを楽しみましょうね。