水上に咲き誇る姿が儚げで
魅力的な睡蓮。
その姿を自宅で再現したいと思う人は
多いと思います。
実は睡蓮はガーデニング初心者にも
挑戦しやすくお勧めのお花です。
そこで睡蓮の育て方や、
メダカを使った場合の注意点などを紹介します!
目次
睡蓮はこんな植物!
睡蓮は世界中の熱帯から温帯にかけて
広範囲で分布している水性植物です。
見た目や同じ水生植物であることから、
同一の植物と勘違いされやすいですが、
睡蓮と蓮は別物です。
睡蓮の花は毎日開閉を繰り返しながら、
2~4日間程咲き続けます。
開花時期は5月~10月までと長く、
7月下旬に最盛期を迎えると、
その美しさから多くの人を魅了し続けています。
睡蓮を育てるのに必要なものはなに?
睡蓮は水生植物であることから、
育てるにあたっても必需品や育て方なども、
通常の花木とは異なります。
準備するものや育て方やコツをチェックして、
綺麗な花を咲かせましょう!
まず準備するべき物は?
- 苗
後の紹介にあるように、睡蓮にも様々な種類があるので、環境に適した苗選びを
心がけましょう。
- 睡蓮鉢(水鉢)
水に沈めて生育するため、
専用の深い鉢は外せません。
しかし、池の中などで生育する場合は必要ないでしょう。
- 4~6号程度の鉢
苗を植えるのに使います。
苗の大きさなどと比較しながら決めると良いでしょう。
- 用土
植物を育てるのに欠かせない土ですが、
これも睡蓮に合った土があるため、生育に適しつつ、
自分が管理しやすいものを選ぶことをお勧めします。
- 肥料
開花には肥料は必要不可欠です。
しかし、睡蓮のみを育てるのか、睡蓮鉢のなかで
メダカや金魚を飼うのかによって
種類が変わるため注意しましょう。
苗選びには注意しよう!
睡蓮は”温帯性”と”熱帯性”の2種類に分けることができます。
それぞれには気候との相性があります。
”温帯性”は寒さに一定の体制があるため、”耐寒性”とも呼ばれます。
日本などの温帯地域に自生しており、
実際に日本には数多くの睡蓮施設が存在します。
”熱帯性”は寒さに弱く、水温が15度を下回ると枯れてしまいます。
日本で育てる場合、冬には室内か温室などで育てます。
温帯性に比べて色や品種などの
バリエーションが多いことも特徴です。
用意するべき土はこれ!
一般的に睡蓮の栽培に使用されている土は
以下の通りです。
- 水生植物用土
- 荒木田土
- 赤玉土(小粒)
- 黒土
初心者に一番のお勧めは水生植物用土ですが、
少し慣れてきた人には荒木田土がいいでしょう。
上記2つが見つからない場合は、赤玉土か黒土を練って
粘土状にしたものを使いましょう。
植え付け方を学ぼう
道具を用意したら、今度は植え付けを始めます。
植え付け自体はそこまで難しくないので、
手順をしっかり確認しながら丁寧に行ってください。
- 苗を植え付けるようの鉢に土を入れる。
鉢のそこから1/3程度まで、用土を入れていきます。
- 上から肥料をまきます。
- 苗を植え付ける
新芽が出る程度に用土を上からがぶせます。
この時、被せた用土をしっかりと押し固めてください。
押し固めが甘いと、水に沈めた時、苗が浮いてきてしまったり、
用土が水に溶けて濁りの原因となります。 - 睡蓮鉢に入れる
植え付けた鉢を睡蓮鉢に優しく置いて、
ゆっくりと睡蓮鉢の中に水を入れていきます。
この時水は、根元から水面まで10センチ程度まで入れましょう。
池に沈める場合も同様です。
立ち底にレンガや軽石などを敷いて高さを調節してください。
睡蓮の育て方!コツを知ろう!
睡蓮は一度植えてしまえば、こまめな手入れは余り必要ありません。
しかし、注意しなければいけない点もあり、
見逃すと花付きが悪くなったり、
枯れの原因になるのでしっかりと覚えておきましょう。
水やりは必要?
睡蓮は水に沈めて育てる為、
基本的に水遣りは必要ありません。
蒸発して水が少なくなったら、少しづつ継ぎ足しましょう。
水が足らなくなると、花のつかなくなる原因となります。
更に、夏場などは水温にも注意しましょう。
枯れた花や葉が腐って、水を濁らせる原因になってしまいます。
睡蓮は日光が大好物!
睡蓮は日光が好きな植物です。
根元までしっかり日に当たらないと、
花が咲きません。
また、生育期になると次から次へと葉が出て、
水面を覆ってしまいます。
これによって根元まで日光が行き届かず、
結果花付きが悪くなるので注意しましょう。
夏場には日光によって水温が上がるため、
涼しい場所にするなど工夫しましょう。
メダカを一緒に入れて見た目も綺麗に
家で睡蓮を楽しむ場合、
メダカや金魚を入れて
共に育てながら楽しむ人も多く見られます。
そこで、メダカを共に育てた場合の利点と、
注意点を上げていきましょう。
メダカを入れた場合の利点は?
水中に植えて生育する睡蓮ですが、
ボウフラなどの害虫も繁殖しやすく
その対策は難しいです。
そこで、鉢の中にメダカを泳がせることで
害虫を食べてもらいます。
また睡蓮と一緒にすることで、
鉢の中が小さなビオトープのようになり、
自然の豊かな様を鑑賞することができます。
しかし、ここで注意して欲しいのは、
メダカは繁殖率も高く、外敵のいない鉢の中には、
初めに10匹しかいなかったメダカが翌年には100匹以上に増えていた…
なんて話もよく聞きます。
そのため、最初は3・4匹に抑えて、後から様子を見つつ増やしていくといいでしょう。
肥料はどうする?メダカと一緒で大丈夫?
メダカと一緒に育てている場合、
睡蓮の肥料がメダカの害になっては意味がありませんよね。
そこでよく使われているのが、”発酵油かす”です。
ここでチェックしておきたいのが、発酵済みであることです。
普通の油かすだと、用土の中で発酵しなければならず、
水の濁りや臭いの原因になるそうです。
また、化学肥料なども有効で、この場合、
植え付けの項目2に有るタイミングで
肥料を入れてください。
まとめ
一見生育が難しそうな睡蓮ですが、
ほかの花木と比べると、水やりもなく、
メダカを入れれば害虫駆除も行ってくれるという
初心者には嬉しいことがたくさんありました。
はじめの用意こそ大変でしたが、
そこを乗り越えれば、次の開花時期には、
自分専用ビオトープが完成することでしょう。
これを機に、色とりどりの睡蓮池を
作ってみるのはいかがですか?