ウンベラータの葉が落ちる!夏冬それぞれの原因と対策方法!

大きなハート型の葉が特徴的なウンベラータは、
インテリアプランツとしても人気が高く
その育てやすさからも重宝される観葉植物です。

生命力も強い為、細かな手入れは必要ありませんが、
時折、葉が落ちてしまう症状がでることがあります。

原因を突き止めて正しい対策をして
ウンベラータを守りましょう!

ウンベラータとは

学名:Ficus umbellata
科・属名:クワ科・フィカス属(イチジク属)
英名:Umbellata
原産地:熱帯アフリカ
別名:フィカス・ウンベラータ

ウンベラータは年間20cmも
伸びることがあるほど成長の早い植物です。

原産地である熱帯アフリカでは
5mものウンベラータもあります。

日本でのウンベラータは鉢植えでの栽培が主で、
寒さに弱いための冬越し作業ゆえの方法です。

生命力も強いため、管理も楽なことから人気がありますが
ウンベラータの特徴である大きな葉が落葉してしまうこともあり
ウンベラータを育てる場合、注意しなければなりません。

またこの落葉の原因は様々ですが、
正しい原因と対策を講じることで
悪化を防ぎ、再び健康な
ウンベラータを取り戻すことも可能です。

ウンベラータの葉が落ちる原因と対策!

それでは早速ウンベラータの葉が落ちる原因と
その対策方法を見てみましょう。

お持ちのウンベラータと比較しながら
正しい原因を見つけて
正しい対処方法をとることが
回復への最善の道ですよ!

ウンベラータは寒さに弱い!

ウンベラータは暑さには強いものの、寒さには弱く
日本の冬を自力で越すことはできません。

ウンベラータは管理する場所の気温が5℃を下回った場合
落葉することがあります。

また、寒暖差が激しい環境にいる場合も同じです。

ウンベラータが正常に活動できる温度の下限は5度で
できれば10℃以上を保てる環境が好ましいでしょう。

冬の時期はベランダなど冷え込む場所におかず、
室内の温かい場所で管理してあげてください。

乾燥に注意しよう!

室内で管理することの多い観葉植物にありがちなのが
エアコンの風にあたったことによる乾燥です。

気温は一定に保たれているものの、
エアコンの風が直接当たることにより
極度の乾燥を招いてしまいます。

これらが原因の場合、まずエアコンの風が当たらない
気温が一定に保たれた場所へ移動しましょう。

また1年を通して葉への霧吹きを心がけましょう。

霧吹きは水やりとは別で、葉に潤いをもたらすため、
乾燥による落葉を防ぐばかりではなく
ウンベラータの美しさそのものも引き立たせることができます。

原因は日照不足?

ウンベラータの落葉で最も多い原因として
日照不足があげられます。

ウンベラータは多少の日陰でも問題ありませんが
極端に日が当たらなかったり、
一日のうち数時間しか日に当たらない場合
日照不足に陥ります。

ただし、急に置き場所を移動して日に当たる時間が極端に増えると
ウンベラータが環境の変化についていけず
これもまた落葉の原因となってしまいます。

まずは1週間ごとに少しずつ日に当たる時間を増やして
徐々に環境に慣れさせていきましょう。

また日当たりのよすぎるバルコニーでは、
強い日射しがあたりすぎないように注意してくださいね。

新しい葉が出る前兆かも!

変色や落ちた葉はいづれも下の方にある古い葉ではありませんか?

ウンベラータは成長が早く、生長期になると
ぐんぐんと上にのび新しい葉を付けていきます。

その為、古い葉は新しいものと
入れ替わるように落葉していくのです。

ウンベラータの一番上に天芽と呼ばれる
赤い蕾があるか確認しましょう。

これは新しい葉の出てくる蕾なので、
天芽があれば落葉は心配ありません。

根詰まり・根腐れしている!

植物が枯れたり、落葉する原因の一つとして
多くあげられるのが根詰まり・根腐れです。

根が原因の場合、初期段階では目に見えないことから、
直ぐに対策が出来ず落葉などの
症状が出てから気づくことも多いです。

根詰まり・根腐れは定期的な植え替えによって
解消することができます。

特に根腐れを起こしている場合には
手遅れになる前に植え替えをして
腐った根は切り取りましょう。

 

ウンベラータの管理方法

ウンベラータの落葉の原因は様々ですが、
日頃しっかりと管理できていればまず起こりません。

これからの予防も踏まえて今一度
ウンベラータの管理方法を確認しましょう!

水やりの仕方

ウンベラータは季節によって水やりの
量や頻度を変える必要があります。

4~10月は、鉢の土の表面が乾いたら鉢の底から
しみ出すまでたっぷりと水をあげてください。

特に7~8月は暑さで乾燥が早いため
毎日水やりが必要になる場合もあるでしょう。

11~3月は土が完全に乾燥してから
鉢底から流れ出るくらいたっぷり水やりをします。

水不足になると葉が下向きにしおれてくるので、
できればその前に水やりをしましょう。

ただし受け皿にたまった水はすぐに捨てましょう。

水やりはウンベラータの大きさや葉の数、
管理している場所などで頻度は変わります。

何日に1度という曖昧な与え方ではなく、
必ず土の具合で判断しながら与えましょう。

肥料の与え方

ウンベラータは4~9月の間に追肥を行います。

しかし鉢植えを購入した直後など、
最初から土に肥料が混ぜてある場合は特に必要ありません。

赤玉土など栄養分のない土に入れ替えた場合や
土の栄養分がなくなって成長スピードが遅くなった場合などは、
2週間に1回水やりの代わりに液体肥料を追加で与えてもいいでしょう。

ウンベラータがなる病気

葉っぱに白い点々が現れたときは、
うどんこ病という病気にかかっているかもしれません。

うどんこ病は、初期段階であれば重曹などを
溶かした水を吹きかけ、自然治癒を待ちましょう。

枝や葉がすすで覆われたように黒く変色する病気がすす病です。

アブラムシやカイガラムシの排泄物にひかれて菌が寄ってきます。
すす病になるとただ見た目が悪くなるだけでなく、
光合成ができなくなってウンベラータが衰弱しやすくなります。

うどんこ病、すす病、共ににかかっている部分を
見つけたら、殺虫殺菌剤を散布すると効果的です。

ウンベラータにつく害虫

日光不足や根腐れで植物全体が弱っていると、
ハダニやカイガラムシといった害虫の被害にあいやすくなります。

また湿度が高いとアブラムシやカイガラムシもつきやすくなります。

害虫や白い点々を発見したらすぐに殺ダニ剤や殺虫殺菌剤を散布するか、
直接捕まえて退治するのが被害を広めないポイントです。

寒さに弱いウンベラータの冬の過ごし方

ウンベラータの成長が促される気温は18~30度です。

日光を浴びた方がよく育ちますが、季節によって
日差しの強さや気温が変わるので置き場所も
合わせて移動させてください。

初夏~秋の時期なら、午前中いっぱい日のあたる
窓辺で管理するのがおすすめです。

ただ、真夏の西日に当たると葉が焼けて枯れ始めるので、
西日の当たらない場所で管理しましょう。

冬はできるだけ温かい部屋に移動させるのがおすすめです。

気温は5℃以下にならないように注意し、
できれば10℃以上を保つようにしましょう。

植え替えをしよう!

ウンベラータは1~3年に1回の頻度で植え替えが必要です。

鉢の底をのぞいてみて根がはみ出ていたら、
ウンベラータの根が伸びるスペースがなくなっている証拠です。

5~6月の期間に鉢の底を見て、植え替えが必要かどうかを確認しましょう。

用意するもの

  • ひとまわり大きな鉢
  • 観葉植物用の培養土
  • 鉢底石
  • 鉢底ネット

手順

  1. 水やりを控えてウンベラータの鉢の土を乾燥させておく
  2. 新しい鉢の底に鉢底ネットと鉢底石をしく
  3. 土を1/3ほど入れる
  4. ウンベラータを鉢から取り出して根について土をていねいにもみ落とす
  5. 黒ずんだ根があれば切り落とす
  6. 同じサイズの鉢に植え替える場合のみ根を1/3ほど切る
  7. 新しい鉢にウンベラータを置き、周りに土を入れる
  8. 水やりをしてウンベラータが固定できたら完成
  9. 1週間ほど肥料を控えて涼しい日陰で管理する

詳しくは以下のページを参考にしてください。

ウンベラータの植え替え方法!行う時期や失敗しないコツを解説!

剪定をしよう!

ウンベラータは植え替え同様、定期的に剪定が必要です。

剪定をすることで余分な枝葉を切り取り
新しい葉に養分を送ることができます。

用意するもの

  • ゴム手袋
  • 新聞紙
  • 剪定ばさみ

手順

  1. 床に新聞紙を敷く
  2. 剪定バサミを洗うか除菌する
  3. ゴム手袋をする
  4. 交差している枝や下向き、古い枝などを生えぎわから切る

 

詳しくは以下のページを参考にしてください。

ウンベラータの剪定の仕方!切る場所や剪定後はどうする?

 

まとめ

いかがでしたか?

ウンベラータの葉は、残念ながら
一度変色すると治すことができません。

変色した葉は自然に落ちるのを待って、
落葉の原因をつきとめ対策しましょう。

気づいたらできるだけ早く対処すると、
回復も早く軽症で済ませられるかもしれません。

美しいウンベラータを楽しむためにも
日頃の管理をしながらちょっとした
変化にも注意していきましょう。