バラを綺麗に咲かせるために鉢植えの場合、鉢替え、植え替えをすることが大切です。
いつ、どのようにするのが良いのでしょう。
バラの植え替えで注意することや、方法をまとめました。
植え替えを上手にして綺麗なバラをたくさん咲かせましょう。
目次
鉢植えのバラの植え替え時期
購入したバラの場合(鉢増し)
時期:購入後(5月〜9月ごろ)
購入した鉢植えのバラはそのままにしないで植え替え(鉢増し)をしましょう。
一般に鉢植えに植えられているバラは、小さめの鉢に植えられていることが多いです。
そのままだと、土が少ないので土が乾燥しやすく水切れを起こします。
順調に育てるため、購入したらすぐに一回り大きな鉢に植え替え(鉢増し)をします。
鉢植えのバラの植え替え(鉢替え・鉢増し)
時期:バラの休眠期(12月下旬〜2月上旬。寒冷地は3月〜4月ごろ)
バラを同じ鉢で何年も育てていると、成長が衰えてきます。(忌地現象)
化学肥料などが土に残留し生育障害を起こすことがあります。
生育障害を改善するために、古い土を落として、新しい土に入れ替えましょう。
植え替え(鉢替え・鉢増し)方法
- 鉢から抜いたバラ苗をの根鉢を手で半分程度崩します
- 鉢替えの場合は同じサイズの鉢に植え直します
鉢増しの場合は一回り大きな植木鉢に植え替えます
(植え付け用土は下記参照してください) - 水が流れ出るまでたっぷり水やりします
- 枝は支柱で支えておきましょう
注意点
大鉢のバラの植え替えは太い根をなるべく切らないようにします。
細い根は休眠期なら切れても大丈夫です。
鉢植えバラの植え替えに適した用土と植え付け方法
用土
- 赤玉土小粒6〜7割に腐葉土か堆肥3〜4割を混ぜたもの
- 調合されたバラの用土など
- 鉢底石を少量
注意点
腐葉土や堆肥は完熟したものを使うこと
植え付け方法
- 鉢底に鉢底網を敷く
- ごろ土(鉢底石)を入れる
- 用土を苗の高さを見ながら適量入れる
- 鉢の中心に苗をおく
- 根を広げる
- 用土を入れる。根の間にも土をつついて入れる
- 植え付けが完了したら、水が流れ出るまでたっぷり与える
植え付け後の管理
- 日当たりの良いところに置きます
- 植え付けて2週間ほどで発酵油かすを1〜2個置き肥します
- 液体肥料は少しずつ様子を見ながら与えましょう
地植えのバラの植え付け時期
購入したバラ苗を地植えする場合
- ロングポットや根巻き苗は12月〜2月
- 鉢植え苗は1年いつでもできる
植え替え、移植をする場合
- バラの休眠期の12月〜2月ごろに行う
寒冷地では3月〜4月ごろに行う
地植えのバラの植え替え、移植方法
バラに適した植え付け場所
バラの品種により、日当たりの良い場所、日陰でも育つ品種があります。
植え付ける場所を選んでバラを選び植え付けましょう。
購入後、1年くらい植木鉢で様子をみてから地植えにすると安心ですね。
- バラは基本的には日当たりの良い場所で半日以上日が当たる場所が良い
- 半日程度の日当たりで良い品種もある。家の東側などが向いているものもある
黒花系の品種など(ボンヌ・ニュイ、夜の調べ、ギネなど) - 半日陰でも綺麗に咲くものもある
赤紫色系の品種など(キュー・ランブラー、アルベルティーヌ、ニュードーンなど)
地植えバラの植え替え、移植方法
地植えのバラを植え替え、移植する時期
一般平地ではバラの休眠期の12〜2月ごろ、寒冷地では3〜4月ごろに行います。
ブッシュタイプのバラは枝を切り詰めて移植します。
シュラブ、クライミングタイプのバラは枝を切り詰めるか、残すかは根の状態により決める。
準備するもの
完熟堆肥か腐葉土をバケツ1杯くらい
肥料:固形の発酵油かす400gほど
植え替え・移植の方法
植え穴の準備
- 移植する場所を決め、植えるための穴を直径50㎝、深さ50㎝ほど掘る
(掘り上げる苗の大きさに合わせます) - 穴の底に固形肥料を入れる
- 穴の底に堆肥を2分の1ほど入れ、肥料、土とよく混ぜる
- 3.の上に掘り上げた土と残りの堆肥を混ぜたものを少し入れておく
バラの移植、植え付け
- 株元から30㎝程度離したところからバラの苗を掘りあげる。
この時、なるべく根を切らないようにします。根が折れているところは取り除きます。 - 根の状態に合わせてバラを剪定し、切り詰めます。
根が長く残っている場合は枝を長めに残しても良いが、根が短い場合は、切り詰めた方が良い。 - 植え付けしやすいように枝を束ねます
- 苗を植え穴に入れ、長い根は丸めるように入れる。
- 土を根鉢の周囲に入れます
- 水をたっぷりとあげます
- 土が落ち着いたら土を株元に寄せる
- 完熟堆肥を株元にマルチングする
- 支柱を立てて枝を固定します
バラの植え替えのまとめ
バラは鉢植えの場合、根詰まりしてしまうと根腐れしたり、成長が悪くなってしまいます。
小さな鉢なら毎年、大きな鉢なら2年〜4、5年に一度くらいは鉢を大きくしたり、鉢替えをして土を新しくしてあげましょう。
そうすることで、生育障害を回避しバラの花がたくさん綺麗に咲きます。
地植えの移植や植え替えはほとんどないと思われますが、植えた場所の環境が合わなかった場合などはチャレンジしてみてくださいね。
堆肥や肥料は完熟したものを必ず使いましょう。根が傷む原因になります。
では、植え替えしてバラをリフレッシュしてあげて綺麗なバラをたくさん咲かせてくださいね。